喪中の間は、身を謹んで過ごすことからお正月料理などは控えるものとされています。
でも・・・年越しそばは、どうなんでしょう?
やっぱり喪中の間は、控えるべきなんでしょうか?その答えは、年越しそばの由来にありました。
今回のテーマは、
喪中の年越しそば
についてです。
年越しそばの由来
喪中の間は年越しそばを食べていいのか?、悪いのか?
答えは、年越しそばの由来にありました。
なので、まずは代表的な年越しそばの由来から見ていきましょう。
金細工職人さん説
金銀細工師が飛び散った金粉銀粉を集めるために、練ったそば粉を団子にして使用した
これにあやかって、年越しそばは金を集める縁起物と言われる説
健康で長生き説
そばは細く長い。さらに、そばはとても強くて、風雨に痛められても晴天で日光を浴びると元気になる
これにならって、延命長寿・健康を願ったものである。
一般的には、健康で長生きといった説を耳にすることが多いですね。
これにプラスして、そばは切れやすいので悪いものと縁を切るという説もありますよ。
そばの由来がわかったところで、次は喪中について詳しく見てみましょう。
喪中と忌中の違い
身を慎む期間には喪中(もちゅう)と忌中(きちゅう)の2つがあります。
同じように考えがちですが、じつは全然意味が違うんですよ。
- 喪中
- 亡くなった方を偲ぶ期間
- 忌中
- 殺生をしたり、公の場に出ることを慎む期間
昔は、死は穢れとされていたので
死者の出た家は、穢れを広めないために喪中は公の場に出てはいけない。
このように言われていたんです。
このため、お祝いごとに出席したり催したりするのを控える期間が忌中です。
喪中の期間は、故人との関係で違ってきますが、忌明けのあと半年~1年くらいを「喪中」にすることが一般的です。
四十九日の法要を終えると、忌明けになるため控えていた行事も行えることになりますが、喪中の期間も、お祝い事に開催したり参加することは慎む人が多いようです。
さて、いかがでしょう。もしかしたら、もう答えがわかった人いるかも知れませんね:笑
では、いよいよ次から答え合わせをしてみましょう。
年越しそばを食べていいの?ダメなの?
喪中とは、忌中の期間も含めてお祝いごとなどを慎む期間でしたね。
ここで、よ~~く思い出してほしいのですが、年越しそばの由来には、どこにもお祝い事とはありませんでした。
そう考えると、喪中だからと言って年越しそばを控える必要はないことになります。
さいごに
喪中期間の年越しそばについて、お伝えしました。
いくら由来を考えて大丈夫とはいえ、気になるなら食べるのを控えることもありです。
ご家族や個人の考え方は、その数だけあって当然です。
我が家では、祖父がなくなった年には、家族みんなで年越しそばを食べました。祖父がそば好きだったのと、残った家族がみんな元気で暮らすことを祖父も喜んでくれると思ったからです。
食べるも、食べないも強制じゃないんですから、自分の気持に素直なのが一番だとおもいますよ。
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