鯉のぼりの一番上についている「吹き流し」
風に泳ぐ姿は、鯉のぼりと同じように雄大ですね。
娘が小さいころ、あの大きなリボンが欲しいと
大騒ぎしました。
鯉のぼりは男の子の物だけど、
リボンなら女の子だっていいはずだって。
確かに、見方によっては、リボンみたいですね(*´艸`*)
わざわざ一番てっぺんについている「吹き流し」
どんな意味があって、飾られているんでしょうか?
鯉のぼりを飾る時に、お子様に由来を話しながら、
飾ったら、楽しさも倍増しそうですね。
ではでは~、早速、レッツ・スタディーターイム!
吹き流しの意味は?
吹き流しは鯉のぼりの一番上についている、ヒラヒラした布のことです。
と説明してもわかりにくいですよね(;^_^A アセアセ
真鯉の上で、揺れているのが「吹き流し」です。
鯉のぼりよりは、細身ですが、たなびく姿は、
かなり迫力ありますね。
では、吹き流しについて詳しく見てみましょう。
江戸時代の中期の武家では、
男の子の出世と武運長久を祈る意味から、
旗指物(のぼり)を飾る行事がありました。
でも、男の子の出世や長久を願うのは、
武家の親ばかりではありませんよね。
といっても、武家と同じことをするわけには
行きません。
そこで、商人の家では、のぼり代わりに、
五色の吹流しを美々しく飾るようになったのです。
当時、お金があっても身分が低かった商人の
武家への対抗意識だったという説もあります^^;
その後、吹き流しだけでは芸がないな~と思ったのか?
鯉のぼりへと発展するわけです。
つまり、吹き流しのほうが、鯉のぼりより
歴史が古いってことなんですね~
五色の意味とは?
先に、五色の吹流しを美々しく飾るようになった
と書きましたが、この色にもちゃんと意味がありました。
古代中国の五行説からのものです。
これは、世の中のすべては、
木・火・土・金・水から形作られ、
互いに影響しあい、変化と循環を繰り返している
という考え方です。
【五行】
木 = 青
火 = 赤
土 = 黄
金 = 白
水 = 黒
この5色には魔除けの意味があるとされています。
現在でも、神社仏閣などで見かけることが出来ますよ。
別の記事でちまきの由来について書いていますが、
そこでも5色の糸で魔除けをするといった事があります。
詳しくは、
こどもの日 食べるなら柏餅?粽(ちまき)?どっちが本当?
をお読みください。
ところで、この5色ですが、緑・赤・黄・白・紫に
なっていることがあります。
これは、染料などの関係で、昔も今も青は緑、
黒は紫で表されることが多いからです。
まとめ
いかがでしょう?
ただの飾りなのかと思っていましたが、
なんとなんと、深い意味があるものだったんですね。
どんな身分であっても、我が子が可愛いのは当たり前。
そんな思いを形にしたのが「吹き流し 」なんですね☆彡
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